知的障がい者の明日を考える議員連盟 議員総会
-新会長に野田聖子 衆議院議員就任へ-
令和元年11月21日、議員連盟所属議員と勉強会入会者による議員総会が開催され、議員連盟の新会長として「野田聖子」衆議院議員が選任された。
今後は、野田新体制のもとで、「現場の声を『直接』聞いて、議員と現場が『一緒』に解決する」という本議員連盟・勉強会の特色を活かし、「親亡き後の知的障がい者の終の棲家」というワンイシューの実現に向けて議員連盟・勉強会を開催する予定である。
トピックス
- 議連の新会長に野田聖子衆議院議員が就任
- 「障がい児者+家族」でワンチームという大前提が欠落した現行制度
- 障がい者や障がい児が安心して生活できるシステム構築へ
- 2019年7月参院選の得票数「約20,000票」(推計)
議事録からの抜粋
新会長に野田聖子 衆議院議員が就任
野田聖子議員(新会長):議員連盟の総会で、新しい会長に推挙していただきまして、誠にありがとうございます。私は、九年前に息子を授かってから知的障がい児の母親になりました。だから、皆様方からすると私はまだ新参者だし、まだまだ勉強不足な所も沢山あります。
また、私自身も自分の息子を育てるのに精一杯で、議員連盟の役に付いて多くの皆様をお支えするようなそういうパワーがあるかどうかも、非常に不安もあります。でも、やはり今この議員連盟・勉強会でやらなければならない事が山積みでもあり、障がい児をもつ親として、当事者としてしっかりと、物を申さなければならない。しっかり取り組んでまいります。
「障がい児者+家族」でワンチームという大前提が欠落した現行制度
野田聖子議員(新会長):障がいを抱えた子供たちというのは、1人じゃないんですね。障がいを抱えた方には家族があって、家族も当事者なんです。 家族がいなければ、彼らは、生きていくことができません。障がい児・者の制度は、(障がい児者)個人のことばかりが突出しますが、実のところは家族があって、家族がなんらかの自己犠牲をして初めて障がい児者が活動できている。そのことが、どうも抜けているところがある。
野田聖子議員(新会長):私たちは(障がい児者を)嫌だと言っている訳じゃなくて、やはり、父も母もどんな形にしても生まれてきた子供たちは大好きだし、愛しているし、誰よりもこの子たちの成長を見届けたいと思っています。けれどもやはり、人の力には限界があって、愛情があっても体力が続かない時にやはり様々な悲しい現実、事件、事故が起きたりもするわけです。
野田聖子議員(新会長):なおかつ最近は、親も高齢化している。私も高齢者で生んじゃったので身をもって体験していますが、親亡き後っていうことがまったくこの国では見えてきません。
今「ワンチーム」って流行っているんですけど、障がい者に対しては、ワンではなく「家族でワンチーム」としてやってきたことをどうもこの国はすっぽ抜けている。「個人の自立」だけが強調され、家族がいて初めて成り立っている前提が飛ばされている気がしてなりません。
そのワンチームの仲間たちが一番懸念しているのは、チームの一員である我々親が欠落したときに、(障がいを抱えた)彼らが本当に社会に出てきて生きていけるのかどうか全く見えてきていない現状なのです。
このことを改めて皆さんにお伝え申し上げて、1つでも2つでも先生たちの力を頂いて改善できるように願っています。
障がい者や障がい児が安心して生活できるシステム構築へ
足高慶宣(障がい者福祉研究所代表):私、先生方にお願いしたいのは結局ワンイシューでして、「障がい児者が安心して生活していけるシステム」です。
それを入居施設と呼ぼうが、グループホームと呼ぼうが、なんと呼ぼうがどうでもいい。新しいケアシステムでも何でもいいですからそれ作ってもらいたい。きっちり構築してもらいたい。
私自身、高い理想というのはそれ程無いですから、障がい児者が最低限親亡き後もとりあえず生きてけるように。
先生方、お世話かけますけれども宜しくお願い致します。
7月参院選の得票数 約20,000票(推計)
足高慶宣(障がい者福祉研究所代表):先日の木村先生の選挙、残念 な結果でしたけれども、(勉強会のメンバーを) 誉めてやっていただきたいのは、うちの勉強会のメンバーの施設さん、それからもちろん親御さんたちが在住するエリアで得票数の数字を集計させて いただきました。
そうすると、木村義雄さんの票が2万票程度、そこで増えておりました 。
あれだけの短期間で、まだメンバーも集まってない中で頑張ってくれたと私は思っています。
スペシャルオリンピックスを盛り上げよう!
大川豊(大川興業総裁):実は2020年に知的障がい者の方のスペシャルオリンピックスというものがあるんですが、誰も知らないっていう状況なんです。
過去に平昌パラリンピック行ったんですけど、バイアスロンの競技で観客が私一人だけということがありました。寒いので皆さん帰られたんですね。結果、私一人だけでバイアスロンを観戦することになった。
ですから日本だけでなく全世界を応援したということがございます。
スペシャルオリンピックスはまだメディアでは全く取り上げられない状況ですので、是非とも皆様のお力を貸していただきたいと思います。
野田聖子議員(新会長):事務局の方でもいろいろな情報をどんどん出して行ってもらいましょう。
三原じゅん子(事務局長):どんどん発信していきましょう!
議員総会の写真
資料
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