施設名:社会福祉法人 みどりのかぜ
部署名:なし
都道府県:なし
内容:
福祉サービス事業者の休業やサービス提供量の制限等に伴い、利用者の皆様が困ったりご家族の介護負担増となったりしているケースは実際にありました。また、持病をお持ちの利用者様もいらっしゃいますので、マスクやハンドソープなどの衛生用品が品薄になったことも大変困った問題です。しかしながら、障がいがあってもなくても国民一人ひとりが感染予防についてできる範囲で努力する必要があると考えますと、サービス提供量の制限や感染予防のための休業などについても協力できる方は、協力すべきではないかと考えます。もちろん、サービスが中断されることにより生活が成り立たないなどの障がいがある方には継続したサービス提供が必要だとは思いますが、その一方で障がいがある方は「サービスを提供される人」「サービスを受ける人」とひとくくりにして受動的に捉えられがちです。今回、新型コロナウイルス感染症をきっかけに私自身、そのような差別や上から目線といったものが少なからずあったのではと反省しているところです。障がいがある方々も能動的に主体的に「新型コロナウイルスの感染防止に協力できるのだ」という視点も忘れないでいなければと考えております。前置きが長くなりましたが、それらを踏まえながら、以下のように回答させていただきます。
問題点の概要
情報がきちんと伝わらない。
具体的事例
視覚障がいがある方、聴覚障がいがある方、知的障がいや発達障がいがある方などに、どのように情報を伝えるかが課題です。マスクで口の動きを読み取れない聴覚障がいの方にどう情報を伝えるか。知的障がいがある自閉症の方に対して移動支援のサービスが制限された際、なぜ移動支援を利用できないのか分かるように情報を伝えるか。みんなで知恵を絞る必要があります。
問題点の概要
人材不足に拍車がかかった。
具体的事例
人口減少により、どの業界でも人材不足ですが、障がい福祉分野においても働き手がいないことが普段から課題だったのに加え、新型コロナウイルス感染症の影響で求職者がさらに減少したようです。おそらく、休業補償や求職者給付(失業保険)などの状況により、徐々に求職者も増えていくことと思われますが、求職される方々に福祉の魅力について知っていただき、ぜひとも障がい福祉にも目を向けて頂きたい。そのためには我々事業者はもちろんのこと、広く福祉の分野で人手を必要としていることを広報していただきたい。
問題点の概要
差別や偏見がある。
具体的事例
知的障がいがあるため、ソーシャルディスタンスについて理解できない方、マスクを嫌がる方、もちろんそういった方々が新型コロナウイルスに感染したり、他の方に感染させてしまったりといった状況を防ぐ役目も私たち事業者にあるとは思います。しかしながら、障がいについて理解していただければ、知的障がいがある方々を見る目が少し温かく変わるのではないでしょうか。こんなときだからこそ、障がいがある方、高齢者や妊婦、子どもなどにやさしくなれるような社会をつくるため、啓発活動や教育に力を入れて頂きたいと思います。