施設名:社会福祉法人 不動園
部署名:天ケ瀬きぼうの家
都道府県:なし
内容:
問題点の概要
1、陽性の方に接触した可能性のあるAさんに接触しているAさんの
家族(入所施設職員B)の勤務を出勤させるべきか休ませるべきか。
2、同一敷地内に入所型3箇所、通所型2か所がある法人だが、3月末に同一法人のグループホーム利用者Cさんが38度の熱が続いた。
病院受診すると、インフルエンザ(-)、レントゲンにて肺炎の所見ありとのことだった。
3、緊急事態宣言が出て短期入所の一時中止をお願いした。
4、感染者が出た場合の対応について
具体的事例
1、京都市内の病院に入院されていたAさんのお見舞いと退院のお迎えをおこなっていた職員Bであるが、Aさんの退院の3日後にその病院の看護師さんに陽性反応が出たことをニュースで知り、「どうしたらよいか」と問うてきた。
陽性と判断された時の濃厚接触者としては、Aさんは挙げられていなかったが、潜伏期間を考えると、それ以前には陽性の出た看護師さんと接触があったかもしれないとのこと。
このケースを京都府の保健所に問い合わせたところ、「その病院で感染者が出たこと事態をまだ把握していない。京都市の病院なので今京都市の保健所が調査していると思う。今の時点で、京都市の保健所から自宅に連絡がないのであれば、濃厚接触者とされていない。
確実ではないが、国の示している通りにすれば出勤しても良いケースです」という回答だった。
「入所施設なので、万が一職員Bが陽性になった際には、クラスターは避けられないので、その点を考えなければならないと思うのですが・・・」と質問すると、「こちらでは、その判断は出来ない。もしBさんに症状が出たら連絡してください。」という回答だった。「その際は、いろんな指示を出してくださるんですね。出た時点で、職員とご利用者の全員が濃厚接触者となりますが・・・」と聞くと、「仮に陽性反応が出たら、感染者は京都は入院してもらうので」というふうに言われた。「知的障害のある方々なので入院には付き添いが必要なため、重症でない限りは施設に診ることになると思います。クルーズ船状態になるのは避けたいので、職員Bの対応について相談したのです」と言い返すと、「そこは、保健所がどうこう言えない。最終的には施設で決めてください」ということで、結果的には施設で判断して職員Bはに休んでいただいた。
今になって、37.5℃以上が削除されたが4月前半では、施設程の危機感が保健所にはないように感じた。
2、保健所にPCR検査のお願いに行くと、「病院受診で医師がその指示をしていないので出来ない。」とのことだった。
その後、Cさんは熱が上がったり下がったり、時には38℃が続いたので、再度、保健所に相談するも出来ないと言われた。
グループホームから通所施設を利用され、そこには自施設からも作業に行っており、もし陽性となると200名ほどが濃厚接触者もしくは濃厚接触者の接触者となるので心配した。
何度も保健所に相談し、ようやく医師に意見書を書いていただきPCR検査を受けることが出来た。
3、業者の施設内への出入りを禁止し玄関対応、入所利用者の外出外泊の自粛、外部からの訪問の自粛、職員の不要不急の外出自粛を指示するものの、社会福祉事業の使命として短期入所は自粛なしで実施していたが、緊急事態宣言が出されたことで、一時中止をお願いすることになった。市内の他法人も短期入所自粛を決められたことで、お一人の方はヘルパー対応が主となった。
なんとか、ご家族も頑張ってくださっているものの気を遣うところである。
4、万が一、施設内で感染者が出た場合、個室がないため部屋を空けなければならないこと、施設内に対策の部屋を作らなければならないこと、ゾーンを分けるなどを考えてはいるが、今のハード面でどこまで出来るかは不安だらけ。
職員に感染者が多数出た場合の、法人他事業所からの応援は、おおよその決め事をしているものの、それぞれ家庭があり、様々な事情もあるであろうし、誰に応援にきてもらうかの決め事も、今から考えなければならない。
おそらく乗り越えられると思っているが不安はつきまとう。