施設名:社会福祉法人 北九州市手をつなぐ育成会
部署名:職員アンケート
都道府県:なし
内容:
【利用者・家族が感じている問題点など】
- ヘルパーとの外出が生活の一部になっている利用者が外出できないことでストレスを感じ、普段なら何もないようなことでもイライラする、大きな声が出たりすることがあった。
- マスクが苦手な利用者がおり、家族が着けさせる練習をするがうまくいかず本人・家族共に困っている。
- ヘルパー活動を自粛した際、家族がその代替をできる場合はいいが、家庭環境や両親が高齢だとヘルパーの代わりが難しい場合が多い。その結果、食生活の乱れや運動不足、入浴や掃除など健康管理や衛生面の維持が難しくなっている。
- 急遽、通所施設が休みになった場合、両親が高齢の場合や共働きの家庭では日中本人を見ることができない。居宅介護や日中一時、ショートステイなどのサービスを利用するための手続きをしたが受け入れられる事業所がなく家族が困っている。
- ヘルパー活動でカラオケを利用している利用者が「カラオケ店の休業」などの報道があるたびパニック状態になり、その対応を母親が行っている。
【事業所やヘルパーが困っていることなど】
- 感染拡大当初はマスク不足が深刻で、ヘルパーの分は何とか確保できても、利用者の分は手に入らずマスク無しで外出する利用者も多く、申し訳なく感じながらサービスを提供したことがあった。
- 利便性のよい場所に住まわれている利用者は徒歩で外出できるが、そうでない利用者については非常事態宣言中であっても公共交通機関を利用しなければ外出できず、3密を避けられない状況であった。このような期間中は公用車の利用や、タクシー料金の補助などの特例借置があればと感じた。
- 外出活動が中止になると不穏になる利用者が数名いる。緊急事態宣言中も家族の強い要望があり、感染リスクを感じながらも外出活動を実施した。
- 外出時に利用者が好む社会資源(カラオケ・観劇・ファミレスなど)が軒並み臨時休業になりスケジュールを立てるのに苦労した。
- 活動自粛でサービス提供総時間が年平均から3割ほど減少した。また、登録ヘルパーの収入保障もしなければならないため、スケジュール的に職員が入れる活動もヘルパーに譲る形になる。その結果、収益は大幅な減額となることが予想される。
- 家族に高齢者や幼児がいるヘルパーは、緊急事態宣言中は利用者と外出することで感染の不安を感じ躊躇されている。事業所側からも行ってくださいとは言えず、キャンセルもしくは職員が時間外で対応することもあった。
- 移動支援を行っていく上で、今まで行く事が出来ていた場所に行けなくなる事で、利用者が不穏になり、家族の精神的・肉体的な負担も増加している。
- ショートステイの利用が今までのように出来なくなり、家族の気持ちの余裕がなくなっている。
- 活動の場が狭められ、時間短縮せざるを得ない。
- 運動不足になり、体重増加、体力低下が心配。
- 居宅支援を行う際、利用者側が準備する消耗品(ゴム手袋等)の購入が、品薄等の事情で、購入し辛くなっている。