施設名:社会福祉法人 岩手しいの木会
部署名:しいのみホーム
都道府県:岩手県
内容:
<障害者ご本人の立場から>
問題点の概要
受けられないサービスがある
具体的事例
・本来であれば複数の事業所を利用しているが、感染拡大防止のため、一つの事業所を利用する選択をしている。
・外部団体と行き来を無くしたため、理学療法士の先生による訪問指導や、理容サービスなどを受けることができない。
・同居する家族に発熱者が出たため、サービスを利用することができなかった。
・本来であれば通所したいが、重度の障害があり呼吸器が弱いため通所を見合わせている。
問題点の概要
余暇支援が不足している
具体的事例
・外出活動を見合わせることで、普段実施している外出レクリエーションに行くことができない。
・車に乗ることが好きな方でも、密集を避けるため車に乗る活動を減らしている。
・楽器やダンスなどの地域団体さんに定期的に訪問していただいていたが、現在見合わせている。
・プールに行くことで体を動かしていた方が、プールが閉鎖されていることで、体を動かす機会が減った。
問題点の概要
医療機関への受診について
具体的事例
・本来であれば主治医に定期的に体の状態を見てもらっていたが、感染症防止の観点から、家族のみ薬を取りに行くこととなっている。
問題点の概要
適正に応じた配慮について
具体的事例
・聴覚障害のある方にとっては、口の動きを見て言葉を理解するというのがとても重要であるが、職員が全員マスクをしていることにより、不安になることがある。
<障がい者ご家族の立場から>
問題点の概要
家族の負担が増加している
具体的事例
・子どもの障がいが重度で呼吸器が弱いため利用を最低限にしており、自宅で親が支援している。
・定期的な短期入所サービス利用をしているが、感染症が不安なため取り止めている。その分家族が休息する時間が無くなっている。
・今まで生活介護事業所の職員が通院の補助をしていたが、現在不急の通院補助を見合わせているため、通院の負担が大きい。
・これまで休日に外出することで本人の気分転換をしてきたが、外出自粛により家の中で過ごす時間が増えている。
・これまでは通所できる程度の不調でも、通所見合わせにより家族が支援する時間が増加している。
問題点の概要
家族の不安が増加している
具体的事例
・保護者会などの集まりが中止になっていることで、家族同士の情報交換をする場が無くなり、孤立化している保護者がいる。
・いつか施設が閉所になるかもしれず、その時に在宅でどうすればいいのかという不安な気持ちになっている。
・もともと精神的な病気がある保護者の方が、多くの人が亡くなっているという報道により、症状が重くなっている。
<事業所職員の立場から>
問題点の概要
業務量の増加(支援職員)
具体的事例
・消毒、清掃の回数が増加した。
・利用者の皆さんの検温や健康確認の回数が増えた。
・感染症対策についての文書作成、職員間の周知など。
・活動制限があることで、計画変更に係る業務。
・関係機関による諸々のアンケートに対する業務。
・送迎車両の消毒や換気の回数を増やしている。
問題点の概要
業務量の増加(厨房職員)
具体的事例
・消毒清掃の箇所を増やした。
・これまでのフルーツの皮は支援職員がむいていたが、あらかじめ厨房で皮をむいて提供している。
・厨房職員の体調管理の回数を増やした。
問題点の概要
業務量の増加(看護職員)
具体的事例
・体調管理記録の新しい様式を作成。
・各玄関や事業所内に注意喚起の掲示を実施。
・利用者、職員の体調確認を念入りに行う。
問題点の概要
費用負担の増加
具体的事例
・マスクがなかなか手に入らず、購入できても以前の10倍近い金額となっている。
・消毒用加湿器や、非接触型体温計の購入。
・消毒液の使用量が、コロナ対応以前の10倍くらいになっている。