施設名:社会福祉法人 杉の木会
部署名:杉の木園
都道府県:なし
内容:
本法人は、定員20名の小規模な知的障害者通所生活介護事業所です。支援程度区分の5・6の方が大半で、内部疾患を抱えた方、気温の変化や体調によって、体内に熱をこもらせる方が多くおられます。この様な方が、新型コロナウィルス感染症騒動に巻き込まれることになり、日々心休まることなく、発症しなければと願うばかりです。ワクチンや特効薬を早めに開発してもらい、安価又は助成で、皆予防接種ができる態勢ができれば、安心できるのですが。
新型コロナウィルス感染症を原因とする福祉現場への影響
①あの人は大丈夫?
市内総合病院にて新型コロナウィルス感染症の院内感染が発生。一利用者の保護者がお勤めで、担当病棟が近かった為に、PCR検査を受ける。保護者が陰性と判明し、濃厚接触者の本人も陰性であった。障害福祉課に問い合わせを行うと、念のため14日間は在宅で支援をとの返答。10日過ぎた頃、市長の指示が間違っていたと会見発表したが、障害福祉課は、変更しなかった。病院勤務の保護者は、判定を受けて4日間休んだが、5日目から通常出勤した。家庭で本人を見るのは、年老いた祖母のみ。祖母は、市長の記者会見で、通っていたディサービス先が通所を了承したので11日目から利用を始めた。祖母不在の日があるので、通所できないか保護者からの問い合わせと行政の頑なな14日間という指示で事業所は板挟みになった。
同時期に、他の利用者の保護者から〇〇さんは大丈夫でしたか?感染が心配なのでしばらく休みます。と2件ほど連絡があった。コロナ関係の話は全て施設長に回す様指示を出していたので、説明し訪問支援に漕ぎ着けることができた。
職員の一部は、過剰に反応し、陰性と判定を受けているにも関わらず、訪問することを拒否する職員が出る始末。コロナ感染症について、職員研修を行うきっかけとなった。
②衛生用品物価高騰
小規模事業所のため、在庫してある衛生消耗品は、1ヶ月しか持たず、慌てて注文をかけたが時遅く入手できなかった。アルコール系の消毒薬が市場から消えたので、キッチン用・トイレ用・工業用で代用した。マスクについては、市からの配布があった。現在、職員は使い捨てのマスクを洗浄殺菌して再利用している。また3月末には、コロナ感染対策で購入した物品の助成もあった。その後の助成はない。
③情報に踊らされる
PCR検査、抗体検査、抗原検査、ワクチン、特効薬全て100%のものがない。もしかしたらOKかもしれないが、ダメな時もある。つまり、インフルエンザの様な共存はまだ先のことであるにも関わらず、「終息」という言葉に踊らされる。施設内外行事の見通しが出来ない。あやふやな情報でなく根拠に基いた確定的な情報が欲しい。