施設名:社会福祉法人 槇の里
部署名:いすみ学園
都道府県:なし
内容:
生活の変更や変化について
○健康管理
・マスクの着用
感染予防マスクの着用は、職員には徹底しているが、マスクをつけることが難しい利用者もいる。うがい、手洗い、換気、清掃、消毒等、施設内の清潔を保つように注意している。
・職員の勤務
出勤前の検温を毎日行い、発熱があった際は通院して医師の診察を受けてもらうようにした。一定期間は自宅で待機してもらい、職場に感染症の不安要素を持ち込まないようにしている。これにより感染防止は強化されたが職員の休みが重なり、利用者の日課を変更して対応しなければ支援しきれない状況が出ている。
・対策予防
感染症対策の委員会を立ち上げて、有事に向けた対応策の検討や備品の準備をしている。食糧や日用品など様々な用意が必要で、会議を重ねながら対応している。利用者の生活を守る為に必要な日課の変更等も行っている。
防護服等の購入もすすめており、費用も膨らんでいる。
○日課の変更
・利用者の納品を中止している
日課の作業で作った石鹸や加工食品などの製品を納品しているが、感染予防の為に利用者の楽しみだった納品を職員だけの対応としたことで、利用者から不満も出ている。
・市の委託業務を中断している
近隣の公園の草刈や道路沿いの花壇の植栽を委託されているが、現在は活動を停止している。今後、対応することになっても利用者は参加せずに職員だけで行う見込みであり、利用者の日課を変更して人手を確保することを検討している。
・全体で集まる朝礼を中止している
3密を避けるために、体育館に毎朝集まって一日の説明を行うことを中止した。利用者の日課に変更を変更している。
・行事の中止や縮小
面会日に行う予定だったお楽しみ会がなくなり、利用者の落胆の様子がみられた。休日の余暇活動や飲食物等で代替のお楽しみは提供しているが、「出来なかった」ことは利用者にとって大きな影響を与えている。
○外出制限
・帰宅できない
ゴールデンウィーク中の一時帰宅が中止となった。利用者の多くにとってはお正月以来の帰宅であった為、落胆は大きい。今後の見通しもなく、不満が募っている。
・面会できない
帰宅のない月は保護者の面会日を設けているが、2月以降は面会日も中止している。予定の変更を納得しにくい方も多く、不満が募っている。
保護者も利用者に会えず、心を痛めている。不安を軽減するために、保護者には担当職員が電話で様子をお伝えするほかに、利用者の写真や手紙を送り、近況を伝えている。
・計画書等
個別の支援計画の相談やアセスメントの聞き取り、金銭管理の台帳の説明など、対面して行っていたことが電話でのやりとりになっている。緊急事態の中で、保護者が遠慮したり様々な書類の扱いに戸惑ったりしている。丁寧に話し合うようにはしているが、細かなやりとりが十分にできているか不安は残る。
・外出できない
休日は地域に出かけて買い物や飲食を楽しんでいたが出来なくなり、利用者の不満が募っている。マイクロバスでドライブ外出に出かけて気分転換を図っているが、公共トイレの使用も控えており、短時間の外出になっている。感染予防の観点から、コンビニ等への出入りも利用者には控えてもらい、おやつ等は職員が希望を聞いて購入している。希望の物は提供できているが、自分でお店に入れないことや選べないことの不満は大きい。
・グループホーム利用者が移動支援を使えない
地域に暮らすグループホーム(さくらの家・たんぽぽの家)利用者は、休日にヘルパ-との外出や買い物を楽しみにしているが、外出自粛で出かけられない。いすみ学園がバックアップ施設として休日に職員を派遣して支援を行っている。
・会社に行けない
グループホーム利用者は就労している方もいるが、感染予防の観点から電車での通勤ができなくなった。いすみ学園職員の送迎で通勤していた方もいたが、現在はほとんどの方がお休みしている。利用者の健康を優先して対応しているが、収入がなくなり経済的には影響が出ている。
○保護者の不安
・一時帰宅・面会
帰宅も面会も中止となり、我が子に会えない日々が続いている。学園への個別の訪問も控えてもらっている。学園から電話をかけたり手紙や写真を送ったりして様子を伝えているが、実際にみて触れて確認できないので、不安は強い。