施設名:社会福祉法人眉山福祉会
部署名:まゆやま学苑
都道府県:徳島県
内容:
問題点の概要
1~4・・障がい者の日中活動が制限されている
5・・・・福祉職の地位向上を図らなければ人材不足が加速する
具体的懸念
1、これまで日中活動は、作業を中心としていたが、ほかに外部ボランティアによる活動、他施設合同避難訓練、社会見学、外食、遠足、旅行などを行ってきており、それらが、利用者のモチベーションアップや生活の質向上に質献してきたが、ほとんどの活動ができなくなってしまった。そのため、利用者のみならず職員のモチベーション低下や利用者同士のトラブルに繋がっている。
2、今後、コロナ感染者が事業所の職員・利用者から発生した場合、当事業所のような小さな法人は、死活問題となり、感染イコール事業所在続の危機となり、障がい者の生きる場所を失わせてしまうことになりかねない。
3、国や県の指示は、条件を満たせば介護給付費を支給することもやぶさかでないともとれる趣旨の通知を送ってきているが、それは詰まるところ、「感染するまで営業しなさい」といったようにも見える。もちろん、下手に事業所を休業をすれば家庭の負担・ストレスは大幅に増大することは容易に想像されるため、一概に休業すればよいというものでもない。(特に医療的ケアの必要な者には死活問題である。そういった事業所の休業は困難であるというのは承知している)万が一、休業要請がなされたとしても「できる限りの支援をしなさい」というような漠然とした指示しかなく、事例もない、また通所施設においては、休業中した場合、訪問支援をすること等が盛り込まれているが、現実問題として新型コロナウイルスの性質を考えれば家庭訪問は全く辻褄が合わない。また、一法人一事業所の場合においては、代替サービスなどない。小さな法人についての救済措置を考て頂いているとは到底思えない。
4、コロナ対策は、「障がい者施設の通所・入所」、「介護施設の通所・入所」と法令上のカテゴリーだけで括るのではなく、各事業所の普段の活動から営業日数を減らすなどして、これまでの実績に基づいて給付費を支給するなどの手立てを考えてほしい。きめ細かく事業所の特性に応じて指示してくれなければ、小さな法人は今後どんどん倒産していくのではないかと不安を感じている。
5、コロナ関連で、福祉現場は大変だという点のみクローズアップされ、にもかかわらず賃金は他業種よりも著しく低く、3Kあるいは4K職場のイメージをますます固定化したのではないか。福祉職はその仕事に見合った賃金報酬を得られるべきである。特に福士最高峰の資格である社会福祉士につていは合格率の低さの割に名称独占資格であり、その賃金が保証されていない。今回の月額8万円も実際には事業所負担が大きい。資格保有者の賃金だけでも向上が図られなければ、今後も人材不足は加速するだろうと考える。
※最後に。ニュースを見ても、介護や児童についての報道は頻繁にされているが、障がい分野はクローズアップされていない。障がい者にとっては不遇であると感じる。(障がいも身体は別で、知的、精神はクローズアップされているとは感じない)