施設名:社会福祉法人 西予市野城総合福祉協会
部署名:障害者支援施設 野村育成園
都道府県:愛媛県
内容:
※障害者支援施設:入所施設からの立場から回答させていただきます。
問題点の概要
- 入所利用者さんからのストレスが激増している。
- 員への負担、ストレスが激増している。
- 感染症者を隔離できる建物・設備がない。
- 感染予防のための備品が手に入らない。
具体的事例
1.定期的に家族の面会や帰宅できていたが、感染予防の観点から自粛をお願いした。
ご家族は説明をすることである程度の理解を得られるが、不安を訴えられる方も多かった。入所利用者さん本人は説明しても理解する事が難しく、不安定になる頻度が増加している。
施設近隣で感染者が出ると、外出制限も必要になり、外食や買い物等楽しみにされている活動がが出来なくなった。
2.コロナウイルス感染症が流行初期の2月末頃より、職員に対して不要不急の外出を控えるように、行動制限をお願いしている。職員が持ち込まないという事を念頭に、出勤前には検温を実施し、体調管理に配慮している。
行動記録の記入もお願いして、提出できるように準備を整えている。
実際に発熱して肺炎を発症してPCR検査を実施した利用者さんがおられたが、検査結果がでるまで入所施設で待機ということで、2日間専属の職員を配置した。限られた人員で勤務しているため、個別で対応職員を配置する事で、他の勤務日に大きな影響が出てしまうことになる。また、勤務した職員は不安とストレスでいっぱいであったと考えられる。感染の有無も分からないまま入所施設で受け入れをするのは、感染防止対策からも危険であり、検査結果が出るまで入院できる場所が必要だと考える。
3.障害者支援施設では、病気であっても部屋で静かに休むことのできない重度の利用者さんが大勢入所されている。感染性の強い病気であっても、同じ居住空間で生活していれば蔓延してしまうのも時間の問題である。清掃や消毒で回避することはできない。また、感染症防止を目的とした居室の空きはない。
4.施設で保管していたマスクの在庫が減少し、購入しようとしても高価で購入できない。本来であれば職員に1日1枚配布していたが、先が見えない状況であり、配布された布マスクを使用してもらっている。個人購入したマスクを使用している職員も多い。
アルコール消毒や防護着等の備品もなかなか手に入らない状態であり、代用品を準備しているが、感染者が出た時には医療物資の不足が想定される。